藤田寛之と谷口徹に共通するものとは?
今年の藤田選手は強かったですね。
こんにちは。
2012年の国内男子ツアーは藤田寛之選手が賞金王に輝きました。
40代での賞金王初戴冠はツアー初だそうです。
藤田選手といえばアーノルドパーマーの様にヘッドがグリップよりも高い位置に収まる
フィニッシュが特徴的なフェードを持ち球とするプロです。
それに対して最後まで賞金王を争った谷口選手はドロー系の球を基本のボールに
しているプロですね。
両者のスイングを見比べると全く違うように見えるのですが、実は両者には共通している
ものがあります。
さて、それはなんでしょう?
テレビで日本シリーズJTカップを
見ていた方は気づいたでしょうか?
そ
れ
は
ショットを打つ前に行う素振りです。
ゴルフ中継を見ていると実際に打っているところしか映らないことが多いですが、たまに、打つ前の
ルーティンから映している時があると思います。
その時に見ることができる、打つ前の軽い素振りですね。
好きな選手のフルスイングを参考に練習している方は多いと思いますが、本当は参考にしたいのは
実際に打つフルスイングではなく、『本振りの前に行う軽い素振り』の方。
本振りの前の軽い素振りはその選手の意識している動き(体・クラブ)を
ほぼ100%作り出せているのですが、
フルスイングでは選手が実際にやっていることとは違うことが起きています。
それは、
フルスイングはスピードがある為、遠心力や慣性力によってかってに動かされてしまうものだからです。
スポンサーリンク
連続写真や映像をみて真似しても実際に打つとうまくいかない理由のひとつには
・自分がやることと
・結果として起きることを
一緒にしてしまっていることにも原因があります。
そこを理解していないと、フルスイングを見て真似ようとしても同じ動きにはなりません。
真似るなら素振りです。
藤田選手も谷口選手もその素振りは、ドライバーであってもウェッジで30ヤードを打つ時と同じクラブと体の使い方を
しています。
フェースターンが起きないように腕や手首は全く回転しないように制御しています。
腰の高さのフォローでもフェースが斜め上を向いており、ヘッドがグリップを追い越さないようにしています。
フェードヒッターの藤田選手なら、みなさんもそれは納得できるでしょうが、ドローヒッターの
谷口選手もです。
「違う種類のボールを打つのに何故?」
と、思う方もいるかもしれませんが、
今のトップ選手はセットアップで球筋の違いを作るタイプが多くなって
います。
腕を返すスイングからフェースをスクエアに使うスイングに
変わってきています。
インパクトでの上体に対する腕とフェースの向きはドローもフェードも一緒。
そのようにスイングが変わってきたのは道具の進化にも関係していて、道具によって
一番合うスイングがあるからです。
昔の若い頃のほうが、ゴルフがうまかったという方もいると思いますが、それは体力的な問題だけでなく
クラブの違いにスイングを変化させられていないケースがあります。
新しい理論の方がスイング理論が優れているというよりも、道具との組み合わせの問題が
大きいということですね。
本日も最後までお読みいただきどうもありがとうございました。
追伸
藤田選手の下半身の安定感はすごいですね。
⇒ 藤田スイング
たまたま、上の動画の藤田プロの履いているパンツに
ラインがあるので下半身の動きがよく分かるのですが、
アドレスではどっしりと腰を下ろして十分に深く膝を曲げ、
インパクト前後では左足裏、膝、股関節、腰が微動だにしません。
この強い下半身にローテーションさせない腕の使い方があれば、ずっとトッププロとして
安定した成績を残せているのもうなずけます。