ミドルアイアンよりショートアイアンが苦手なのは?

ミドルアイアンよりショートアイアンが苦手なのは?

短いクラブの飛距離が変わらないという
Jさんからのご相談メールです。

 

 

今、一番悩んでいる質問です。

 

52°のAWとPW、9番アイアンの飛距離が、ほとんど変わりません。

 

どれも100ヤードほどキャリーして、ランで少し違いが出る程度です。

 

噛んでいるからではないかとアドバイスを受け、
ダウンブローでインパクトできるように取り組んでいますが、

 

うまく芯に当たった時でも、PWと9Iで110ヤードまで飛ぶのがやっとです。

 

 

ここまで距離が変わらないと、PWと9Iを抜いてラウンドしようとも考えます。

 

 

ちなみに、昨年の暮れには、7Iをマン振りすれば150ヤードキャリー
していましたが、今年に入ってからは、140ヤードがやっとです。

 

 

去年と今年の違いは、ウィーク気味のグリップのまま
プッシュアウトを恐れて必死で振りぬいていたのを、

 

少しストロング気味に握り替え、手打ちにならないよう、
腕の力を抜いてボディーターンを意識するようにしたこと
です。

 

 

また、シャロー気味のインパクトでダフリが多かったので、
ダウンブローになるように打ち込む意識に変えたことです。

 

 

この程度の情報で原因を診断していただけるかどうか分かりませんが、
何らかのアドバイスがいただけると助かります。

 

よろしくお願いします。

 

 

アイアンのどれで打っても飛距離が同じ。

 

読者の皆さんの中にもJさんと同じような症状の方がいるのではないでしょうか。

 

と、やんわりと聞いてみましたが、

 

実際には同じ症状になっている方は
たくさんいます。

 

 

ただ、本人が気づいていないだけです。

 

 

Jさんのようにショートアイアンの飛距離が変わらないというはっきりとした形で問題化
していれば気づきやすいのですが、

 

練習場では上手く打てるけど、コースだと何故か上手く打てないという方も、同じ原因を
抱えている可能性があります。

 

ここで、Jさんのお悩みを具体的に考える前に、今年の復習の意味でひとつ質問をしますね。

 

 

「ショットがおかしくなったとき、皆さんならどうやって問題を解決しますか?」

 

 

これまで、このしっかり記事を読んできた賢明な読者の方はまさかいきなり、

 

「スウェーしているから、体重移動をしないように 気をつけよう」

 

とか、

 

「手打ちになっているから、もっと腰の回転を 速く使ってボディーターンしよう」

 

なんてしないですよね?

 

何か問題が起こった時にまずしなければならないことは何だったでしょう?

 

 

それは・・・

 

 

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

 

◆1番目にする事

 

何が起こっているのか原因を調べることです。

 

 

風邪のような症状でも、インフルエンザなのかマイコプラズマなのかノロウィルスなのか
原因によって治療法が当たり前ですが違いますね。

 

ここを間違うと一向に良くならないどころか、逆にどんどん病状が悪化します。

 

 

ゴルフでは残念ながらそのようになってしまっている人がたくさんいます。

 

 

では、そんなことが起こらないようにする為に最初に考えなければいけないことは何かというと?

 

 

まず1番目にすることは、

 

『インパクトの瞬間にクラブヘッドとボールがどんな風に当たっているのかを見極めること』

 

です。

 

一番良い方法は映像を撮ること。

 

レントゲンとかMRIや血液検査みたいなものですね。

 

映像が撮れない場合は、飛んでいくボールの打ち出し方向、曲がる方向、打ち出し角、
スピン量、スピードなどから判断します。

 

芝の上であれば、ターフの方向やその深さも参考になります。

 

人工マットの上であれば、クラブヘッドのソールに付く緑の跡が、リーディングエッジについて
いるか、バンス寄りについているかなども良い情報になりますね。

 

まずは、このクラブとボールの関係がどのようになっているのかを映像で
はっきりさせるか、仮説を立てた上で次の作業に入ります。

 

 

◆2番目にする事

 

1のようにクラブが当たってしまうのは、体のどの部分の動きに問題があるのかを考える事です。

 

 

ここで初めて体の動きを考えます。

 

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

 

 

 

もちろん、このような順番でちゃんと
考えている方もたくさんいますが、

 

そうではない方もいるのが現実。

 

 

例えば、

 

代表的なミスショットのトップでも

 

・クラブヘッドが上昇中に当たっているのか

 

・ちゃんとダウンブローに当たっていても
 リーディングエッジに当たっているのか

 

・単に空中を振ってしまっているのか

 

・クラブのライ角が合っていないだけなのか

 

などなどいろいろな状況があるので、

 

 

ヘッドアップが原因ではないか

 

とか

 

ボールをよく見ていないから

 

とか

 

スウェーしているからと

 

 

性急に考えて、すぐに行動しがちな方は原因を考える時間を少し作るようにすると
逆に早く治るようになってきます。

 

復習はこれくらいにして。

 

では、

 

「Jさんの問題は何?」と聞かれると、、、

 

現時点でははっきりとは分かりません。

 

 

遠隔視できれば別ですが。

 

 

といっても解決しないので、メールの情報から原因を仮定して
考えてみましょう。

 

順番にみてみます。

 

 


スポンサーリンク

 

 

>52°のAWとPW、9番アイアンの飛距離が、ほとんど変わりません。
>どれも100ヤードほどキャリーして、ランで少し違いが出る程度です。

 

AWの飛距離は普通ですが、PWと9番が適正な飛距離ではないですね。

 

>噛んでいるからではないかとアドバイスを受け、
>ダウンブローでインパクトできるように取り組んでいますが、
>うまく芯に当たった時でも、PWと9Iで110ヤードまで飛ぶのがやっとです。

 

AWはバンスがあるので手前からダフリ気味に入っても滑ってくれるので助かりますが、

 

9番だとリーディングエッジ地面に当たり、抵抗となってヘッドが減速して飛ばないことがあるので
噛んでいる可能性は確かに考えられます。

 

芯に当たっても適正な距離が出ていないので芯を外していることは原因ではなさそう。

 

>ここまで距離が変わらないと、PWと9Iを抜いてラウンドしようとも考えます。
>ちなみに、昨年の暮れには、7Iをマン振りすれば150ヤードキャリー
>していましたが、今年に入ってからは、140ヤードがやっとです。

 

 

5番や、4番ではどうなんでしょう?

 

このような症状の方は、逆に5番や4番などのロフトが立っている普通は難しいと言われるクラブの方が逆に
上手く打てるというケースがあります。

 

それは、インパクト時のロフトが設計上のロフトよりも大きくなって当たっているケースです。

 

寝てる状態ですね。

 

その為、4番などでもボールが比較的高く飛び出しやすくまずまずのショットになっている場合があります。

 

これは、どんな状態で当たっているかというとインパクトの瞬間を正面から見た時に、
ターゲットラインとシャフトが直角になっている状態。

 

つまり、ハンドファーストになっていない、

 

プル角が無くなった状態で当たっているので、正しい打ち出し角よりも高く飛び出してしまいます。

 

 

9番がAWと同じキャリーしか出ないのも、
9番の打ち出し角が最初から高くなっている
可能性もあります。

 

>去年と今年の違いは、ウィーク気味のグリップのまま
>プッシュアウトを恐れて必死で振りぬいていたのを、

 

>少しストロング気味に握り替え、手打ちにならないよう、
>腕の力を抜いてボディーターンを意識するようにしたこと
>です。

 

ヘッドスピード自体も下がっているかも
しれませんね。

 

ウイークの方がストロングよりもスイング中の腕の回転量が少なくなるので、それに伴い

 

ヘッドの運動量が減ったことも飛距離に影響しているかもしれません。

 

また、ストロンググリップはウィークグリップよりもアドレスで左手甲が上を向いて、甲側へ手首が折れる訳ですが、

 

ウィークからストロングに変えた方は、手首がテークバックからトップでさらに左手甲側へ折れ曲がる
ことで、フェースが開いてしまうことがあります。

 

そのままインパクトするとJさんのような症状になります。

 

 

>また、シャロー気味のインパクトでダフリが多かったので、
>ダウンブローになるように打ち込む意識に変えたことです。

 

ここは2つ気になることがあります。

 

1つ目が、

 

例えダウンブローに当てたとしても、ロフトが大きくなっていたり、フェースが
開いていると、上に上がって距離がでない、

 

アプローチで言えば高く上げて止めるボールの打ち方になっているかもしれません。

 

 

2つ目が、

 

ダウンブローの意識によって正しいスイングではなくなっている
可能性もあります。

 

ダウンブローの意識がもたらすミススイングに関する一つの考察が以下にあります。

 

よろしければご覧下さい。

 

 

読んでいて眠くなる方は、途中は飛ばして
29ページ中程あたりから読んでみてください^^

 

⇒ 考察
(右側にあるプレビュー図をクリックすると 見ることができます。)

 

 

………‥‥・・・・ ・ ・

 

と、

 

ここまでが今回の飛距離が変わらない原因の検討段階です。

 

 

ここまで考えてからやっと、

 

じゃあ、どうやったら治るの?

 

何をしたらいいの?

 

どんなドリルが必要なの?

 

と、方法を考えていきます。

 

 

どんな方法が1番いいかはやってみないと分かりませんが、次の事をチェックしながら
試して見てください。

 

 

1.ストロンググリップを作ると左手甲が
  上を向きますが、左肘は自分のお腹を
  指すようにして、外側に向かないように
  注意してください。

 

  スイング中も左肘を下に向け、左脇を
  よく締めてください。 

 

  効果:テークバックでのフェースオープン、
  インサイド過ぎる軌道を修正します。

 

 

2.アドレスから左体重でハンドファーストに
  構えてください。

 

  右手首に角度がつくだけの力を手首に入れてください。

 

  効果:ハンドファーストの正しいセットアップ

 

 

3.ボール位置は首の付け根の前に。

 

  首の付け根の前がクラブヘッドの
  最下点になります。

 

 

4.左手甲を下に向けながらテークバック
  してください。

 

  効果:フェースオープンを防ぎます。

 

 

5.左体重をスイング中キープ。

 

  効果:スイング軸、最下点のズレを防ぎ、
  ハンドファーストに芯で捕らえられます。

 

 

6. 腕の力を抜きすぎると体の大きな部分の動きが、腕とクラブに伝わらずに
  スピードがでなくなってしまいます。

 

  両脇に力を入れ、左肘の角度を保てるくらいは力を入れておいてください。

 

  効果:体の各部が連動する状態を作ります。 

 

 

7.フォローは左へ振ってください。

 

  ダウンブローに当てようとすると
  インサイドアウトのフェースオープンで
  より当たりやすくなるので、

 

  フォローをターゲットラインより左へ
  抜く位でオンプレーンになります。

 

  効果:正しいプレーンとスクエア
  インパクトを作ります。

 

 

チェックすべきポイントは人によって異なるので不要なものもあるかもしれませんし、
逆に足りないかもしれません。

 

あとは、今日の記事を参考にご自身でも原因とそれに合った修正法を
探してみてください。

 

 

では、大変長くなりましたが今日のレッスンはこれで終わりです。

 

お疲れ様でした!

 

本日も最後までお読みいただきどうもありがとうございました。