未来のゴルフスイングはこうなる?後編
先日の日本プロ選手権は最終日首位でスタートした松山選手が9打差を
逆転されて2位に終わるという記録的な大逆転負けを喫しました。
こんにちは。
勝つと思うと負ける。
ゴルフは難しいものですね。
とはいえ松山選手はここまでプロ4戦で10位、優勝、2位、2位ですから
すごい成績です。
負ける時も派手ですが。
さて、今日は前回の続きです。
未来型スイングとは?
前回は松山選手の動画を見ながらクラブの動きを解説しました。
⇒ 前回の記事
今日は松山選手が『あの』クラブ捌きを成し遂げるために何をどうしているのかについて話します。
今回のポイントとなるのは肩の動きです。
体の動きではいくつかの曲者となる関節がありますが、肩も手首と
同じくらい使い方の間違いが命取りとなる関節です。
自由に動きやすい関節ほど厄介ですね。
肩というと範囲が広くなりすぎるのでもう少し絞って肩甲骨について話します。
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肩甲骨は背中側に左右二枚ある骨で、これが大きく動くほど筋肉が伸ばされるので
ボールが飛ぶというのはご存知だと思いますが、ここの動きが方向性にも影響を与えている
というお話をします。
どんな動きかは映像で見たほうが早いのでもう一度前回の動画の
今度は0:04秒のトップを観てみましょう。
トップでの両肩のラインが骨盤、背骨の前傾角よりアップライトになり
左肩が下がっているのが分かるでしょうか。
次は0:08秒です。
フォローでは両肩がいっそう縦に動いて見えます。
ゴルフスイングでもっともクラブをアップライトに使い、肩を上下に
動かすのがパッティングですが、
松山選手の場合はアイアンもパッティングのように肩を上下に
動かしています。
それが長いライフルのようなインパクトゾーンを作ります。
ここで一度、鏡を見ながら自分で確認して欲しいのですが、
肩甲骨は鎖骨と連動して動くので鎖骨を上げ下げすると肩甲骨も
上下しているのを感じると思います。
テークバックでは左脇を十分に締め、左の広背筋を下へ縮めるように使うと
鎖骨と肩甲骨が下がります。
飛ばすのではなく方向性を出したいので筋肉を大きく伸ばす
必要はありません。
ダウンではその逆です。
松山選手はアイアンではこの動きを行い、ドライバーでは違う動きをしています。
目的のショットに応じて体の使い方を変えているということですね。
スイングはできるだけシンプルなひとつの理論で考えたいですが、
やはりスイングの目的が変わればクラブの動きも変わるので、
体の動きもそれに応じて変えていくのが、将来のゴルフスイングのセオリーになって
くるかもしれません。
P.S
日本プロ選手権と時を同じくしてアメリカではバイロン・ネルソン
選手権が行われていました。
この試合では石川選手が久しぶりにトップ10入り。
この試合で優勝したのは日本でも石川選手と賞金王争いを繰り広げて
いたベ・サンムンでした。
そしてその優勝賞金はなんと$1,206,000!
日本円で約1億2000万円です。
ちなみに、日本プロ選手権は優勝賞金が3000万でした。
アメリカは日本のメジャー4勝分の賞金です。
石川選手の10位の賞金は$174,200でした。
これは日本円で約1700万。
ただでさえ賞金が多いアメリカツアーですが、円安の今はドルで稼ぐとすごいことになりますね。
石川選手は調子が上向いてきたので夏に向けて頑張って欲しいと思います。
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